金兵衛のブログ

大分のこと色々綴っていきます

第一夜 お姫さまの祟り(たたり)

伝承は本当なのか?お姫さまの祟りとは?

 おっす!おらあ金兵衛。大分県の県北にある国東半島のちいせえ町、安岐町(あきまち)で生まれた御年81歳のでぇべてらんだ・・・とアイデンティティのものまねにはまっていたりすっけんどよぅまあ大目にみちくりぃ。

 おらがまだちいせえ(ちいさい)ころ、お隣の杵築市へ向かう国道213号線のとある場所を通るたびに、安岐町に伝わる戦国時代の伝承を何度も聞かされたことがあったんだ。おらあ、その話の内容を思い出すたび、ワクワクすっぞ!

 その話ってのがよう、奇妙な話なんだよなぁ、まあ、ひまな奴は読んじみちくりぃ(読んでみてください)。なにぶんちいせえころの記憶だもんで、少々間違ってるとこがあっかもしんけどよう、ぜってぃ大目に見てくれよな!

  世は戦国、今の安岐川の河口付近のある高台に安岐城というお城がありました。

 あるとき、そこの殿さまが配下の者たちを連れて他国へ出兵し、城を留守にしていました。そこへ敵方の兵団がやってきて城を襲い、あえなく安岐城は落城してしまいました。

 このとき、お城に残っていた姫さまは、数人のお供とともに密かに城を逃れ、杵築方面へ落ち延びることにしました。その道中、しばしの休息をとろうと、近くにあった一軒の民家(現在の塩屋地区)を訪ねました。その家の者はこころよく姫さまたちを家の中へ向かい入れました。

 しばらくして、その民家に敵方の兵団がやってきました。家の者は、あわてて姫さまたちを押入れの中へ隠しました。

 敵兵は、家の者に対し、安岐城の姫たちを見かけなかったか、隠し事をすると命がないぞ!と迫りました。家の者は、自分の命惜しさに姫さまたちが隠れてる押入れの方を向き、無言でそこに居ますと合図(あごで場所を示す)しました。

 敵兵は押入れを開け潜んでいた姫さまとお供の者を発見し、無情にもその場で全員斬り殺してしまいました。

 それから何十年も月日経ち、戦国の世も終わをつげた頃、その民家の家系には、むごの子が生まれてくるという言い伝えが残っています。これは姫さまたちの祟りなのでしょうか・・・・。

 とまあ、でぇてぃこんな話なんだがよう、むごの子っつうのはよう、大分弁なんだろうか?おらが考えるんはよう、たぶん、無言症の子どものことだと思うんだよな。この話がよう、幼心に、心のどっかにひっかかっちまってよう、未だにせつなくなっちまうんだよなぁ。

 それが最近よう、とあることをきっかけにまたまた思い出すことになっちまってよう、まあ、力を入れて調べてみっかぁって思っちまってんだよな。

【無言症(むごんしょう)】

 緘黙(かんもく)ともいう。構音障害や失語症がないのに、口を閉ざしてしゃべれない状態。統合失調症うつ病、心因反応の際にみられる。その他の精神障害でも生じることがあるので、基盤にある疾患を早期に発見することが必要である。

 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より転載

 

次回、金兵衛が地元安岐町の歴史をさぐる!姫さまたちの正体は判明するのか!

次もぜってぇ見てくれよな。 

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